<ワイナリー様より>
イタリア語で、「はじめまして」を意味するご挨拶代わりの Piacere!
自社ワイナリーをオープンした 2018 年に初めてリリースした、思い入れの強いワイン
のひとつで、以降初心を忘れないようにと、毎年同じ仕込みを続けております。
大きなタンクに、除梗した完熟のスチューベンを満杯に入れ、自重で出てきた果汁(フ
リーラン)のみを使用した、なんともピュアで贅沢な味わいです。
発酵が終わる前に瓶詰めをする田舎式で仕込んでいるため、抜栓時には、だいぶ強く噴
く恐れがあります。しっかりと冷やし、ボウルの中で、一気に開栓せず、ゆっくりとガ
スを抜きながら開けることを強くお勧めいたします。
2022 年は、前年に比べスムーズに発酵が進み、11 月には瓶詰めに至りました。
そのためか、酒石酸がおり引きで取りきれず、だいぶ瓶の中で結晶化しております。
下に沈んでいる塊は、酒石酸が澱と一緒に結晶化しているもので、飲んでももちろん体
に影響はございません。細かい温度コントロールをすれば、防ぐことは可能ですが、で
きる限り人為的に手を加えたくはないのです。
どのぶどうも一生懸命に育て上げられた良いぶどうでしかありませんので、そのぶどう
やそれに付着している酵母も含めて、等身大の表現が出来たら良いなぁと思っています。
スチューベン由来の甘い香り、果実味がありながらも、ドライでシャープな味わいで、
ご好評をいただいた 2019 年を思わせる仕上がりですので、ぜひ楽しんでください。
【 ご注意 】
瓶内一次製法につき、勢いよく噴き出す可能性がございます。よく冷やしてゆっくりと開けてください。
また、瓶底に沈んでいる塊は、酒石酸液面にうっすらと、乳白色の膜が出ている場合がありますが、生食用葡
萄に多いタンパク質の成分が浮遊しているものです。軽く瓶を振っていただければ、ま
たワインに溶け込みます。もちろん、人体に影響が出るものや、酸膜酵母ではありませ
んので、安心してお召し上がりください。
<フジマルスタッフ訪問記>
2023年9月19日・アルフィオーレさんの収穫祭に参加させて頂きました!
標高 420m にある見晴らしのいい畑には、南にある蔵王から降りてくる風が心地よく吹き通ります。土壌の良さもあり、大
雨が降っても水溜りにならないという恵まれた場所。
アルフィオーレさんの自社畑で栽培されている品種は 23 種に及ぶそう。先ずは樹齢 4 年のピノグリージョから。まだ樹は
細いものの、甘い粒を実らせています。途中雷と通雨に遭ったものの増設中のレインカットのおかげで作業は滞ることな
く、甲斐ノワール、山ソーヴィニョンと、あっと言う間に収穫はコンプリート!
ランチの後は、アルフィオーレさんのワイナリーへ。小学校の校舎を改築し利用されています。
温度管理はしない(という
か広くてできない)発酵樽が並ぶのは体育館!校歌の歌詞が書いてある木彫りの板とか舞台とかめっちゃ懐かしい。
代表・目黒さんがおっしゃるには、良いワインを作るための一番は素材。
それを生かすには毎日葡萄の顔を見て声を聞いて、素直にその子達が一番個性を発揮できるように手を貸してあげる
だけ。葡萄を譲ってくださる契約農家さんに恥じない扱いをしたいとのこと。一貫して、葡萄と人への愛に溢れていた目黒
さん始めアルフィオーレの皆様でした。
★Fattoria AL FIORE
アルフィオーレは、多様な生き物がすんでいる自然豊かな宮城県川崎町で農と食を軸に集 まる人々をサポートし、活躍する場を育みます。
畑を耕し、学びの場を提供し、料理をみなでつくり、みなで食べ、マーケットで人々と集い、 ここで感じたことをメディアとして発信する。
すべてがアルフィオーレの活動です。
実験することを恐れず、夢を描き、未知のことを耕していく。
宇宙の中の地球に暮らす生命の循環を感じながら農と食に携わっていく喜びを共有する。
そんな仲間が集うコミュニティを創造しています。