■ぶどうについて
山形県おきたま地区の農家さんから届いたぶどうで造りました。
23 年はとても暑かったため例年よりも糖度がかなり高く、その代
わり酸が控えめなのが特徴的でした。昼夜の寒暖差があまりなかったことが原因で完熟していても着色があまり進まなかったそう
です。
ぶどうを食べてみると明らかに例年にも増してとても甘く、キャラクターの違ったワインが出来上がるのが楽しみでもあり、今ま
でにはない特徴に試行錯誤した年でもありました。
■ワインについて
TabletopDelaware を造る際に一番大事にしていることは果実味と酸とのバランスです。
23 年のデラウェアは味わいに大きく変化の
あった年でしたので、その年の味わいを醸造の段階でどのように微調整していくことができるかということを考えました。
大きく変化した味わいに焦るタイミングもありましたが、ワインの変化を見ながらゆっくりと待つことも大事だなと実感したヴィ
ンテージでした。
様子を見ながら少しボトリング時期を遅らせ、最終的に雑味などもしっかりと落ち着いて味わいのバランスもクリアに感じられる
ようになりました。
今回は完熟デラ2:青デラ1の比率でブレンドをしています。
山形のデラウェアらしいライチやバナナのようなトロピカルで華やかな香りの広がり、口に含むと果実味と喉の奥できれいな酸を
感じます。
Tabletop Delaware の特徴である華やかなアロマに果実味と心地よい酸の味わいを、2023 年もしっかり感じていただけ
る一本です!
※フジマル醸造所のワインはすべて、酸化防止剤の添加を最小限にとどめています。温度変化にさらされますと品質劣化の恐れがございます、低温での管理(16度以下)をお願いいたします。
東京・江東区の清澄白河にて、2015年8月、2つ目のワイナリーが始動しました。関東各地の契約農家さんの丹精こめて作られたブドウをお預かりし、一本一本心を込めて醸していきます。
醸造所の2Fにはイタリア料理をベースにしたレストランをご用意しております。すぐ下の醸造所で造ったワインはもちろん、世界中から選び抜いたワインとご一緒にお楽しみください。
また、お客様にたくさんのワインに出会っていただき、自分の好みのものを探していただけるようワインだけでもご利用いただけるテイスティングルームも同フロアに併設。アペロタイムなど、思い思いの使い方でお楽しみいただけます。
2013年に誕生した島之内フジマル醸造所のように、このワイナリーもまた、土地とワインと人を繋げ、ワインが日本の日常の風景に溶け込むきっかけとなればと思っています。
詳しくはこちらをどうぞ。お近くにお越しの際はぜひお立寄りください!