「Tabletop 橙色」2023 年!
ぶどうについて
山形県おきたま地区の農家さんから届いたぶどうで造りました。
23年はとても暑かったため例年よりも糖度がかなり高く、その代わり酸が控えめなのが特徴的でした。昼夜の寒暖差があまりなかったことが原因で完熟していても着色があまり進まなかったそうです。
ぶどうを食べてみると明らかに例年にも増してとても甘く、キャラクターの違ったワインが出来上がるのが楽しみでもあり、今までにはない特徴に試行錯誤した年でもありました。
ワインについて
橙色を仕込む際に一番大事にしたいと考えているのが、香りの華やかさとしっかりと続く心地よい余韻です。今回も香りの部分で必要な要素はマセラシオンカルボニックの醸造方法で引き出しています。
23年は例年よりも熟度が高く果皮から抽出できるキャラクターがしっかりとあると感じたので、少しチャレンジではありましたがマセラシオンカルボニックで房ごと14日間密閉タンクで発酵、その後プレスしそこからさらにステンレスタンクで14日間の発酵を行いました。
味わいの余韻で大事になるのがこれとは別に仕込むスキンコンタクトのオレンジ。こちらは除梗破砕後開放タンクで18日~20日間発酵し、この2種類のオレンジをボトリング前にブレンドしてバランスを取っています。着色があまり進まなかったため、色調は控えめな橙色に仕上がったのも23年らしいキャラクターです。
橙色の特徴である杏仁・ラムネ・バナナのような要素にかすかにジャスミンのような爽やかな香りも感じられます。味わいは糖度の高さをしっかり感じられるような厚み、アフターには柑橘系の心地よい苦味とシトラス感が続きます。
橙色らしい飲み口の良さと同時に23年らしいふくよかなデラウェアの特徴をお楽しみください!
生産本数:762本
内容量:750ml
アルコール度数:13%
原料:山形県おきたま地区のデラウェア
醸造:除梗破砕後18-20日間醸し発酵しプレス。こちらとは別にマセラシオンカルボニックの方法で28日間かけて別で仕込んだオレンジをそれぞれのステンレスタンクで熟成。ボトリング前にアッサンブラージュし亜硫酸無添加でボトリング。
無濾過無清澄のため澱が生じることがありますが、品質に問題はありません。15度以下での保管をお願いいたします。
東京・江東区の清澄白河にて、2015年8月、2つ目のワイナリーが始動しました。関東各地の契約農家さんの丹精こめて作られたブドウをお預かりし、一本一本心を込めて醸していきます。
醸造所の2Fにはワインとの相性を強く意識したレストランをご用意しております。食材の良い部分をくっきりと浮かび上がらせて美味しく美しく食べてもらう、そんなお料理をコンセプトに日々努力しております。
また、お客様にたくさんのワインに出会っていただき、自分の好みのものを探していただけるようワインだけでもご利用いただけるテイスティングルームも同フロアに併設。アペロタイムなど、思い思いの使い方でお楽しみいただけます。
2013年に誕生した島之内フジマル醸造所のように、このワイナリーもまた、土地とワインと人を繋げ、ワインが日本の日常の風景に溶け込むきっかけとなればと思っています。
詳しくはこちらをどうぞ。お近くにお越しの際はぜひお立寄りください!