☆吹きこぼれやすくなっていますので、開栓時ご注意ください。
開栓時は充分に冷やし、静かに少しずつ王冠を開けるようお願いいたします。
『キュートでドライなツンデレペティアン』
巨峰の香りや酸と一番相性が良いのはデラウェアじゃないかな、と思っています。
それも華やかではなく滋味深い大阪のデラウェア。
巨峰の糖度は最大でも 18-20 くらいなので、デラウェアで身体をつくって巨峰で着飾ってあげるとユニークかつバランスの
取れたワインになってくれます。
ということで、22VT はデラ+巨峰で『キュートでドライなツンデレペティアン』を目指しました。
デラウェアも巨峰も残糖がなくなるまでしっかり完全発酵させてあるので、テイストはあくまでドライにキレッキレな感じ。
でも香りはキュートでチャーミングなので、鼻に抜ける余韻は甘くて優しい。
スパイスのきいた甘辛系の料理にぴったりです。
●フジマルの自社巨峰
巨峰は香りがとってもキュート!
そして酸がきれいですごく伸びが良い。
でも、単一でワインにするとちょっとかわいくなりすぎて僕たちの目指す食中酒から少し離れてしまう。。。
そこでフジマルでは基本的に巨峰はアクセントに使うことが多く、ヴィンテージによっては赤ワインにアッサンブラージュし
てチャーミングな雰囲気をプラスしたりします。
収穫時期が近づくと、巨峰の周りは幸せの香りでいっぱい。
その香りと酸をさらに濃縮すべく、毎年ワイナリーの地下で 2-3 週間陰干ししてから仕込むことにしています。
そして 10 日間くらいのセミマセラシオンカルボニック法で、その果皮のきれいな色を引き立たせる。
収穫量は多くないので、巨峰の持てるポテンシャルを最大限に引き出してあげるような作りが基本です。
熟したデラウェアを全房でダイレクトプレスし、樹脂の開放タンクで自然発酵。
巨峰は十分に熟したものをさらに陰干しで濃縮させてから手除梗し、10日間のセミ MC。タンクを開
放してさらに1週間、毎日ピジャージュを行いながら完全発酵させてからバスケットプレス。
それぞれステンレスタンクで 1 ヶ月熟成の後、デラ 80%巨峰 20%の割合でアッサンブラージュしてボ
トリング。二次発酵用の酵母は EC1118 使用。瓶内熟成 1 年でデゴルジュマンはしていません。
原料:デラウェア・巨峰(大阪府産 100%)
内容量:750 ml アルコール分:10%
総酸:6.3 g/L 総亜硫酸:3.1 ppm 遊離亜硫酸<1 ppm
製造者:株式会社パピーユ 製造場:島之内フジマル醸造所
無濾過無清澄のため澱が生じることがありますが、品質に問題はありません。必ず15度以下での保管をお願いいたします。
フジマル醸造所(島之内・清澄白河)の成りたち:
2010年、ワインショップFUJIMARUやカーヴ・デ・パピーユなどワインショップを経営する株式会社パピーユが、ボランティア数名とともにカタシモワイン&フード(通称カタシモワイナリー)より、柏原市大県(おがた)にある『堂の内畑』(マスカットベリーA)を借り受け、カタシモワイナリー内にて委託醸造を開始、『ドメーヌ・デ・パピーユ』ブランドのスタート。2011年、耕作放棄地であった『岩崎谷畑』を大阪府の外郭団体みどり公社の斡旋で地主さんより借り受ける。再開墾し垣根仕立てのぶどう畑(メルローなど)を造成。2012年、高井田にてデラウェアとベリーAの畑を新たに賃借。また、羽曳野市の飛鳥ワインにて太子町のデラウェアを委託醸造。2013年、大阪市中心部、島の内にて醸造所を設立。自社畑産ブドウのほか大阪や日本各地から買いブドウを仕入れて醸造しています。日本でも類を見ない都市型ワイナリー『島の内フジマル醸造所』です。2013年以降はすべて島之内フジマル醸造所にて醸造。そして2015年8月には東京・清澄白河にフジマル醸造所をオープン。こちらではおもに東日本のブドウ栽培農家さんから原料葡萄をわけてもらって醸造しています。
ぶどう造り:
約2haの自社管理畑のブドウから造ったワインは「キュベパピーユ・シリーズ」としてリリースしています。その他に日本各地から質の良いブドウを仕入れ醸造を行っています。自社管理畑ではボルドー液以外は年に2~3回ほどの防除のみと減農薬を心がけ、農作業はすべて手作業で注意深く行いました。収穫されたブドウは選果、粒よりし健全な粒のみを使用。ワインをお飲みになるお客様の顔を想像しながら、スタッフとボランティアの方々とで力をあわせワインを造りました。本当にたくさんの人に手伝っていただいたおかげで私たちのワインは出来上がっています。