飲んでみると取っつきやすくて分かりやすい美味しさもあるパオロ ベアのワイン。しかしより深く観察してみると、妖艶さだったり気品だったり、圧倒的に長くうっとりとするような余韻に気付かされます。ぜひ様々な角度からお楽しみください。
<輸入元様資料より:ワインについて>
パリアーロは、同名の区画のサグランティーノで造られるワイン。チェッレーテに比べたら樹齢も古かったりするのですが、ベア的にはこちらがノーマル サグランティーノで、チェッレーテがグランクリュ&リゼルヴァ的な位置づけになります。そのチェッレーテですが、ジャンピエロ曰く「サグランティーノが植わる畑としては、モンテファルコで最も標高の高い区画」との事。サグランティーノという品種には、高すぎない標高が向いていると伝統的には考えられてきたようなのですが、より高い標高でブドウをゆっくりと熟させ、トーンの高い酸を付与することができたのならば、もっと素晴らしいものになるのでは?とジャンピエロは考えたのだそう。2009年がそれぞれ入荷です。
2007年は、チェッレーテのブドウを本格的に収穫するようになってまだ数年しか経っていない頃だったと思うのですが、ジャンピエロは当初からサグランティーノのリゼルヴァ(とは呼べませんが)を造ると言っていましたっけ。醸造したてのサグランティーノは、その暴力的なタンニンから本質を見極めるのがなかなか難しいのですが、2007はホントに渋かった(笑)。パリアーロ2007とチェッレーテ2007の間にある差異も、言われれば違うような気もするけど…くらいにしか当時の僕には思えなかったのですが、今飲んでいただければ、その厳然たる違いは明らかかと。
<輸入元様資料より:生産者について>
1500年代から、モンテファルコに住んでいることが古文書の記録から確認されているベア家の現当主ジャンピエロ氏が始めたワイナリー。単位面積あたりの収量を抑え厳選されたブドウからのみ醸造を行うため、年によって生産量は大きく異なる。土壌やブドウなどの可能性を信じバイオダイナミクスを実践している。ワインはサグランティーノというブドウの特性が濃く反映された、凝縮性の高いものとなっている。フィルタリングがワインの風味やエキスを減少させると考える彼は、それを全く行わない。