品種:ガルガーネガ95%、ドゥレッラ5% 産地:イタリア、ヴェネト
シンプルがいい!
今日は週末金曜日!
お酒も解禁になって、街に活気が戻ったことを感じ嬉しくなります。
こんな日には何も考えず、グイッと呑みたくなりますが、そんな時にオススメの1本です。
搾りたての夏みかんのようなジューシーでフレッシュな果実味がジュワっと広がり、余韻にほんのり柑橘薄皮のような苦味。
魚介はもちろん、鶏の唐揚げにも合う守備範囲の広い1本でいろいろ楽しめます
【河端とこのワイン】
造り手のダヴィデ スピッラレさんに初めてお会いしたのは2011年に大阪で開催された『ヴィナイオッティマーナ』の会場でした。
ラ ビアンカーラのアンジョリーノ マウレ氏の教え子で18歳の若さでワイン生産者の道を歩む事を決めたキャリア6年の当時若干24歳。
私が記憶している中で、自分より年下の造り手が造ったワインを飲むのが初めてだったので色々な意味で驚いた事を覚えています。
その後2015年福岡、2017年大阪で開催された『ヴィナイオッティマーナ』で何度かお会いしてるのですが、
いつも黙々とゲストにワインを注いている真面目でシャイな彼ですが、ワインの質問をすると細やかに熱量を込めて色々と話をしてくれる、
私の中では『静かで熱い男』の印象です。
彼のワインはずっと飲み続けていますが、目覚ましい成長速度で年を追うごとにスケール感が増して今では押しも押されもしない人気生産者。
年齢が近い事もあり、ずっと気になる追い続けたい造り手さんです。
今回ご紹介するワインは人気のコストパフォーマンスの高い微発泡ワインです。
バイザグラスでもボトルでも重宝するアイテムかと思います。
【テイスティングコメント】
色調は、うっすら霞がかったゴールド
粘性は中程度
香りはグレープフルーツ、熟した林檎、ペパーミント、ほんのり磯の香り、麩菓子
洋梨を丸かじりしたような瑞々しくジューシー感のある果実味、しっかりとして伸びやかな酸味、
アフターの柑橘の白いワタのような軽やかなホロ苦さが心地よい、軽快ながらも旨味の強い微発泡ワイン。
飲用適温は10℃前後。冷やし過ぎない方が、香りも立ちやすく特徴的な充実した果実味をしっかりと感じ取ってもらえると思います。
おすすめのグラスの形状は、卵型のシャンパーニュグラスや、白ワイングラスです。香りや果実味を引き出してくれます。
液温が上がってくると、より甘みを感じるフルーツ感に変化していきます。
島之内フジマル醸造所のレストランでは『浦村産 牡蠣のオイル漬けとカラマンシー パクチーのオイルソース リングイネ』に合わせてオススメしております。
牡蠣の強い旨味を包んでくれる果実味、パクチーの青さ、カラマンシーの酸味が、ワインの要素にも感じられ口中での親和性が高く、どんどん食がススムペアリングです。
島之内フジマル醸造所
店長 河端 浩史
【輸入元様資料より】
瓶内2次醗酵を促すための糖分として陰干ししたガルガーネガのモストを使用、酵母添加も一切行わない。
医療界(?)的にはL1は腰の第1椎骨を指すようで、このワインを初醸造した年にトラクター事故を起こし、椎骨を骨折、一歩間違えば…という目に遭ったダヴィデ、自戒の意味を込めてこの名前にしたそう(笑)。
瓶内二次醗酵を促すための糖分として陰干ししたガルガーネガのモストを使用、酵母添加も一切行わない辛口フリッザンテ。
【ワイナリーについて:輸入元様資料より】
ヴェネツィアから西に80km、ヴィチェンツァとヴェローナの間の小さな街ガンベッラーラにあるダヴィデ スピッラレのワイナリー。スピッラレ家は代々兼業農家としてブドウ栽培を営んでいたものの、収穫したブドウのほとんどを協同組合に売却し、自家消費用には瓶内二次醗酵させた甘口の発泡性ワイン、レチョート スプマンテを生産するだけでした。
ダヴィデの父マリアーノはビアンカーラのアンジョリーノ マウレと旧知の仲(自宅は2kmの距離)で、1987年生まれのダヴィデとアンジョリーノの次男アレッサンドロ(86年生まれ)が農業学校時代の同級生だった縁からも家族ぐるみの付き合いがあったため、ダヴィデは幼い頃からアンジョリーノのセラーに出入りし、物心がついてからはアレッサンドロと一緒に畑やセラーの手伝いをしていました。
世界中に知られた巨大な生産地であるソアーヴェの隣の地域でありながらも無名の土地であったガンベッラーラという場所で、自分の信念を曲げずに新たな挑戦に挑むアンジョリーノの姿勢と、彼が打ち込む畑やセラーでの仕事に魅せられたダヴィデは徐々にワインにのめり込み、10代の若さでワイン生産者として生きていくことを決意します。農業で食べていくことの大変さを肌で感じ続けてきた祖父と父は、当時18歳であった後継者のあまりにも早い決断に反対してきましたが、最終的に意思の変わらなかったダヴィデを信じ、2006年(ダヴィデ19歳)に2ヘクタールの畑を譲り渡します。ビアンカーラのセラーで醸造を始めますが、2006年は数百本しか生産せず地元で売り切ってしまったため、2007年が実質的なファーストヴィンテージとなりました(このときの生産本数は4,000本)。
祖父が植えた樹齢70年のガルガーネガが植わるのは、ガンベッラーラの標高400mの丘の上にある畑で、火山岩とトーゴと呼ばれる玄武岩、粘土質の赤土で構成されています。大地には良いブドウを育む全ての要素が備わっているという考えから、ブドウ、自然、大地との対話を最も重視し、ボルドー液以外の薬剤を使用せずブドウを栽培、現在ではガンベッラーラの標高150~400mの場所に10ヘクタールの畑も借り、約4万本を生産しています。
ワイナリーでは、畑同様の哲学を実践し、出来る限り人為的関与を少なくし、シンプルで本質的なワイン造りを目指しています。