ルフレーヴ、ルドルフ・トロッセン、ジャン=マルク・ドレイヤー、JFガヌヴァ、ジャン=イヴ・ビゾーの元で修行。
ようやくデビューを迎えたブルゴーニュの新星!
産地:フランス、ブルゴーニュ 品種:ガメイ
2019年はドイツバーデンで醸造
2020年はオークセイデュレス
2021年からヴォルネイの自身の醸造所にてワイン造りを始めています。
その経歴と、入荷数の少なさから知る人ぞ知るカルトワインになりつつあるので、私達の手元に入ってくるのも奇跡というか、取り扱わせ頂ける事に感謝の気持ちでいっぱいです。
ブルゴーニュ大学での、しっかりと裏付けのある知識に加えて、瓶詰め時にだけ少量のSO2を使用する(無添加のキュヴェもあります)スタイルは、ナチュラルモダンで綺麗、非常にまろやかな口当たり。エキス分の詰まった液体はつるりと喉を滑り落ち、至福の時間を与えてくれます。
生産者紹介:バスティアン・ウォルバー(ワイナリーホームページより)
ブドウ品種
ピノ・ノワール、モンドゥーズ、シャルドネ、アリゴテ、リースリング、ピノ・ブラン、シルヴァネール、ミュスカ
栽培・醸造
- 栽培:自身の畑では有機農法を実践し、ビオディナミ手法を採用(認証なし)
白ワインの醸造
- SO2(亜硫酸)無添加で発酵・熟成
- 全房を足で破砕し、縦型プレス後、一晩デキャンタージュ
- 天然酵母発酵し、古樽で熟成
- 清澄・ろ過なし、瓶詰め前に10ppm未満のSO2を少量添加
赤ワインの醸造
- SO2無添加で発酵・熟成
- 100%全房発酵、天然酵母と炭酸ガス浸漬法を採用
- 抽出は最小限に抑え、発酵後半に数回の足踏みを行うのみ
- 清澄・ろ過なし、瓶詰め前に10ppm未満のSO2を少量添加
バスティアン・ウォルバーの経歴
ドイツ・シュタウフェン生まれ。シュタイナー教育を受けるが、経済学とドイツ税法を学んだ後、自然とつながる仕事を求めてワイン造りの道へ。
弟クリストフがブルゴーニュで修業し、2016年にワイナリー「ワーゼンハウス」を設立。バスティアンも影響を受け、2013年にルフレーヴで初めて収穫を経験。その後、モーゼルやアルザスでの研修を経て、2019年には憧れのガヌヴァで修業。しかし、スケートボード事故で手を骨折し、ワイナリーでの作業が困難に。
この事故を機に独自のワイン造りを決意し、フランスとドイツの有機ブドウを購入し、ワーゼンハウスで醸造。「Laisse Tomber(レッセ・トンベ)」と名付けたこのプロジェクトは、フランス語で「気にするな」という意味だが、「落ちる(fall)」のニュアンスもあり、スケート事故と重なることからこの名前を選んだ。
2020年、オクセイ・デュレスのワイナリーで醸造を開始。同年、コート・シャロネーズにピノ・ノワールの畑を取得し、2021年にはバーデンにも3つの畑を確保。
現在はジャン=イヴ・ビゾとともに働きながら、自身のワイン造りにも励んでいる。将来的にはドイツで自社畑を持ちつつ、ネゴシアン(買いブドウによるワイン造り)も継続したいと考えている。
ワイン造りが「楽しい」と心から感じる生産者。彼のワインは、挑戦と情熱の結晶ともいえる。