●大阪デラウェアをまるごと楽しむペティアン
フジマル醸造所では全てのキュベにおいて、できる限り何も加えずブドウだけからワインをつくることを心がけているのですが、瓶内 2 次発酵のスパークリングワインだけは糖と酵母を加える必要があります。
もちろん、そのようなシャンパン方式の泡も魅力的ですが、自然発酵だけでまるっとデラウェアの美味しさをボトルに閉じ込めたペットナットには、また違った美味しさがあります。
このヴィンテージではデゴルジュマンをせずに澱を残しているので、本当にブドウ果汁を余すことなくワインとしてボトルに閉じ込めたイメージで、デラウェアの親しみやすさ、優しい味わいとともに心地よい微発砲を楽しんでいただけます。
●温暖化進む状況でも優秀なデラウェア
猛暑日・熱帯夜が続く近年では収穫期の酸の消費が大きく早くなっていて、ブドウの完熟を待っていると酸がなくなってしまう。この傾向は特に西日本のワイン用ブドウ栽培では本当にシビアな問題になってきていると思います。私たちはワインつくりにおいて酸を大切にしているのですが、補糖・補酸を行わないので、ブドウの糖と酸のバランスを見極めて収穫することがとても大事になってきます。このような状況下でもデラウェアは優秀なブドウで、早摘みしてもネガティブな要素がなく、むしろ最近ではごく早摘みのデラウェアは「青デラ」と呼ばれて重宝されるほどです。
●やさしく飲み心地の良い微発泡
このペットナットは飲み心地の良さを考え、中程度熟して酸をしっかり残したデラウェアを使って、やや低めのアルコール度数と豊かな酸が特徴となるようにつくりました。ガス圧もできるだけ優しくなるように見計らって瓶詰めしたところ、最終的に熟成後の味わいとガス圧が絶妙に良いバランスだったので、デゴルジュマンはせずに澱を残した状態で商品化することにしました。しっかり澱を落ち着かせてから飲んでも、軽く濁らせて飲んでも、それぞれの美味しさを楽しんでいただけると思います。
また、しっかり冷やしていただければ開栓時に吹くことはほぼないと思います。
●テクニカルノート
デラウェアを全房でダイレクトプレスし、樹脂の開放タンクで自然発酵。
デブルバージュはせず発酵終盤の上澄み部分のみをボトリングし、約 1 年半の瓶内熟成を行いました。
すべての工程において、亜硫酸塩は添加しておりません。
原料:デラウェア(大阪府産 100%)
内容量:750 ml アルコール分:10%
総酸度:6.9 g/L 総亜硫酸:2.4 ppm 遊離亜硫酸<1 ppm
製造者:株式会社パピーユ 製造場:島之内フジマル醸造所
無濾過無清澄のため澱が生じることがありますが、品質に問題はありません。必ず15度以下での保管をお願いいたします。
開栓時は充分に冷やし、静かに少しずつ王冠を開けるようお願いいたします。
フジマル醸造所(島之内・清澄白河)の成りたち:
2010年、ワインショップFUJIMARUやカーヴ・デ・パピーユなどワインショップを経営する株式会社パピーユが、ボランティア数名とともにカタシモワイン&フード(通称カタシモワイナリー)より、柏原市大県(おがた)にある『堂の内畑』(マスカットベリーA)を借り受け、カタシモワイナリー内にて委託醸造を開始、『ドメーヌ・デ・パピーユ』ブランドのスタート。2011年、耕作放棄地であった『岩崎谷畑』を大阪府の外郭団体みどり公社の斡旋で地主さんより借り受ける。再開墾し垣根仕立てのぶどう畑(メルローなど)を造成。2012年、高井田にてデラウェアとベリーAの畑を新たに賃借。また、羽曳野市の飛鳥ワインにて太子町のデラウェアを委託醸造。2013年、大阪市中心部、島の内にて醸造所を設立。自社畑産ブドウのほか大阪や日本各地から買いブドウを仕入れて醸造しています。日本でも類を見ない都市型ワイナリー『島の内フジマル醸造所』です。2013年以降はすべて島之内フジマル醸造所にて醸造。そして2015年8月には東京・清澄白河にフジマル醸造所をオープン。こちらではおもに東日本のブドウ栽培農家さんから原料葡萄をわけてもらって醸造しています。
ぶどう造り:
約2haの自社管理畑のブドウから造ったワインは「キュベパピーユ・シリーズ」としてリリースしています。その他に日本各地から質の良いブドウを仕入れ醸造を行っています。自社管理畑ではボルドー液以外は年に2~3回ほどの防除のみと減農薬を心がけ、農作業はすべて手作業で注意深く行いました。収穫されたブドウは選果、粒よりし健全な粒のみを使用。ワインをお飲みになるお客様の顔を想像しながら、スタッフとボランティアの方々とで力をあわせワインを造りました。本当にたくさんの人に手伝っていただいたおかげで私たちのワインは出来上がっています。




