産地:大阪 品種:メルロー
『このタイミングで1度テロワールを表現してみよう 』実はメルローは唯一、私たち自身で開墾した畑に育てているので、特別な思い入れのある品種なのですが、私たちが管理する2箇所のメルロー垣根畑は畑の性格が全然違います。そのうち、柏原市に流れる大和川沿いの小高い丘に開墾した畑は、陽当たりと風通しがとても良く、まだ6年目を迎えた 若樹はエネルギーに満ちています。まだまだ若いながらも、ブドウにはそろそろメルローらしさが出てきて収量も増えたので、一度このタイミングで若くて溌剌としたメルローだけで作りたい!と意気込んで作ったキュベです。
🔳ラベルコンセプト
丘の上にあるブドウ畑で、私はこのメルローを飲みながらイメージを膨らませていました。すぐ下を走りぬけた電車がたまたまこのワインの色に似た赤色だったことで、この絵を思いつきました。穏やかな空気感の中走るメルロー色の電車がグラスに入っていくように描いています。
(ラベル:青木もえか)
フジマル醸造所(島之内・清澄白河)の成りたち:
2010年、ワインショップFUJIMARUやカーヴ・デ・パピーユなどワインショップを経営する株式会社パピーユが、ボランティア数名とともにカタシモワイン&フード(通称カタシモワイナリー)より、柏原市大県(おがた)にある『堂の内畑』(マスカットベリーA)を借り受け、カタシモワイナリー内にて委託醸造を開始、『ドメーヌ・デ・パピーユ』ブランドのスタート。2011年、耕作放棄地であった『岩崎谷畑』を大阪府の外郭団体みどり公社の斡旋で地主さんより借り受ける。再開墾し垣根仕立てのぶどう畑(メルローなど)を造成。2012年、高井田にてデラウェアとベリーAの畑を新たに賃借。また、羽曳野市の飛鳥ワインにて太子町のデラウェアを委託醸造。2013年、大阪市中心部、島の内にて醸造所を設立。自社畑産ブドウのほか大阪や日本各地から買いブドウを仕入れて醸造しています。日本でも類を見ない都市型ワイナリー『島の内フジマル醸造所』です。2013年以降はすべて島之内フジマル醸造所にて醸造。そして2015年8月には東京・清澄白河にフジマル醸造所をオープン。こちらではおもに東日本のブドウ栽培農家さんから原料葡萄をわけてもらって醸造しています。
ぶどう造り:
約2haの自社管理畑のブドウから造ったワインは「キュベパピーユ・シリーズ」としてリリースしています。その他に日本各地から質の良いブドウを仕入れ醸造を行っています。自社管理畑ではボルドー液以外は年に2~3回ほどの防除のみと減農薬を心がけ、農作業はすべて手作業で注意深く行いました。収穫されたブドウは選果、粒よりし健全な粒のみを使用。ワインをお飲みになるお客様の顔を想像しながら、スタッフとボランティアの方々とで力をあわせワインを造りました。本当にたくさんの人に手伝っていただいたおかげで私たちのワインは出来上がっています。