<フジマルスタッフ ティスティングコメント>
熟れた洋ナシやアプリコット、パインのような濃密でほんのりトロピカルな香り。透明感がありながらしっとりした酸と、冷涼感のある繊細な果実味。
余韻には旨味がじんわり広がり、大地の恵みをしっかり吸い込んだブドウを感じるスケール感のある味わいです。
【ワイナリー様コメント】
ビンテージのリリースでも予告していた通り、10 年目になるこのシャルドネの樹
は、大野正敏氏という素晴らしい生産者さんの愛情を注ぎ込まれて、その名前に恥じない、金ピ
カのワインに育ってくれました。
秋雨の影響も少ない年ではありましたが、リスクを承知の上
で、大野さん自ら「もっと収穫時期を引っ張ってみたら?」というありがたいご助言も頂き、と
ても感動したのを覚えております。
そのお陰もあり、収穫当日の園地に入った瞬間に、もうこの
ワインの出来はすでに決まっていました。
豊かな果実味、優しく心地よい酸味、十分な骨格と余韻。どこをとっても完璧な仕上がりです。
ぶどうやワインは自然そのものを映し出すことしか出来ません。毎年こうとも限らないのです。
この和紙ラベルのフラッグシップシリーズの中でも、特に優れた cuvée に関しては、このシャル
ドネを機に、Reserva(リゼルヴァ)表記をつけることにしました。
10 月に収穫したシャルドネを、4 日間スキンコンタクトして優しくプレス。この園地の酵母は、
毎年のことなのですが、ゆっくりゆっくり発酵していくタイプでして、なんとスタックすること
なく 2021 ビンテージは、樽発酵で 7 ヶ月間もかかりました。
その後、オリが下がった頃に瓶詰め。更に 15 カ月間の瓶内熟成後にリリース。
・味わい 洋梨/蜂蜜/林檎/バニラ/発酵バター
・シーン お気に入りのレストラン/特別な日に家族や大切な仲間と、リラックスして楽しむ。
・温度帯 13-17°C
・グラス 大きめのブルゴーニュ
・お料理 バターを使ったお料理/白トリュフ/日本料理/魚介全般など
・飲み頃 今~2030 年
・飲みきり 抜栓から一週間程度
※上記はリリース時点での一例です。皆様の想像を膨らませながら、思い思いに楽しんでいただければ幸いです。
<フジマルスタッフ訪問記>
2023年9月19日・アルフィオーレさんの収穫祭に参加させて頂きました!
標高 420m にある見晴らしのいい畑には、南にある蔵王から降りてくる風が心地よく吹き通ります。土壌の良さもあり、大
雨が降っても水溜りにならないという恵まれた場所。
アルフィオーレさんの自社畑で栽培されている品種は 23 種に及ぶそう。先ずは樹齢 4 年のピノグリージョから。まだ樹は
細いものの、甘い粒を実らせています。途中雷と通雨に遭ったものの増設中のレインカットのおかげで作業は滞ることな
く、甲斐ノワール、山ソーヴィニョンと、あっと言う間に収穫はコンプリート!
ランチの後は、アルフィオーレさんのワイナリーへ。小学校の校舎を改築し利用されています。
温度管理はしない(という
か広くてできない)発酵樽が並ぶのは体育館!校歌の歌詞が書いてある木彫りの板とか舞台とかめっちゃ懐かしい。
代表・目黒さんがおっしゃるには、良いワインを作るための一番は素材。
それを生かすには毎日葡萄の顔を見て声を聞いて、素直にその子達が一番個性を発揮できるように手を貸してあげる
だけ。葡萄を譲ってくださる契約農家さんに恥じない扱いをしたいとのこと。一貫して、葡萄と人への愛に溢れていた目黒
さん始めアルフィオーレの皆様でした。
★Fattoria AL FIORE
アルフィオーレは、多様な生き物がすんでいる自然豊かな宮城県川崎町で農と食を軸に集
まる人々をサポートし、活躍する場を育みます。
畑を耕し、学びの場を提供し、料理をみなでつくり、みなで食べ、マーケットで人々と集い、
ここで感じたことをメディアとして発信する。
すべてがアルフィオーレの活動です。
実験することを恐れず、夢を描き、未知のことを耕していく。
宇宙の中の地球に暮らす生命の循環を感じながら農と食に携わっていく喜びを共有する。
そんな仲間が集うコミュニティを創造しています。