産地:イタリア、サルデーニャ 品種:カンノナウ、カニュラーリ
6月までは雨が多かったが、以降やたらと暑かった2020年のサルデーニャ。
カノ2019に使われたのとほぼ同じく区画(クグシ、コルテムーラス、ペルダコッドゥーラなど)の無茶苦茶熟したカンノナウだけを選り分けて収穫し醸造したところ、
残糖がある状態で醗酵が止まり…(この段階では、潜在アルコール度数で17%を優に超えるワインだったはずなので、残糖があって普通な気も…)。
カンノナウという酸も穏やかでタンニンも豊富なわけでもないブドウのワインで、高アルコール度数、そして甘い…全ての要素がソフトな方向に傾き過ぎていて、
飲み心地に欠けるワインになってしまうことをジャンフランコは危惧します。
そんな“締まりのない”ワインに闘魂注入すべく、カニュラーリのワインでビンタをする事に(ジャンフランコがそう表現していたので、
あえてそのまま“ビンタ”という言葉を使いました!)。
カニュラーリは、色素もタンニンも豊富で酸もしっかりあるブドウ。
アルコール度数&糖分量を下げることと、補酸&補タンニンの目的で、全体の30%ほどに当たる量のカニュラーリをブレンドしたのがこのワイン。
最終的にはアルコール度数15.5%で、甘みを少々感じるワインとなっています。
ジャンフランコは、食後酒として、もしくはチーズ(チーズ単体でも良し、ジャムやはちみつを添えても…)や、
フルーツのコンポートなどと…とおススメしてくれているのですが、
オータとしてましては…「普通にいろいろなお料理と楽しめると思います!」と言っておくことにします(笑)。
おっと、名前の由来の説明をし忘れるところでした。
2020年には、嵐のような気象イベントが実際にあったということでストーム(Storm)。
ヴェント(Vento)は、“風”の単数形で、ヴェンティ(Venti)だと複数形。ですので、ヴェンティ ヴェンティと書けば、“
風、風、そしてまた風”とでも訳す感じになると思うのですが、ヴェンティには数字の“20”という意味もあり、ヴェンティヴェンティで2020(年)…。
よくもまあ、ここまで言葉遊びができるものだと毎回感心させられます…。サルデーニャで大喜利大会があったら、ぶっちぎりの優勝だろうな(笑) (輸入元様コメントより)