<輸入元様資料より:ワインについて>
深みのある落ち着いたガーネット色で、ラズベリーやカシス、ブラックベリーなどの香りがします。
濃縮した力強い味わいのフルボディで、ベルベットのような心地よいタンニンと酸味、甘味がハイレベル
お食事後のチョコレートや焼き菓子との相性も良いですし、またスパイスの効いたジビエ料理などともお楽しみいただけます。
<輸入元様資料より:生産者について>
モンテファルコでも最も偉大な造り手「パオロ・ベア」のジャン・ピエロ氏が唯一認める素晴らしいモンテファルコの作り手『アンターノ』が入荷してまいりました。
最近、ウンブリアのモンテファルコも、「モダン」で流行を追ったスタイルが多い中、相変わらずクラシックなスタイルでワイン造りを行う生産者。
インポーターのH氏がイタリアに行き、このアンターノに会ったときのイメージは本当に悪かったようで(笑)、ブランド物のスーツを着てえらそうな感じだったのだそうですが、農薬などを使用せず、非常に手入れの行き届いた畑、そして昔ながらの大樽が並ぶ醸造所にいるアンターノ氏は非常に真面目な表情に変わっていたのが印象的だったそうです。
当店でも取り扱いのある、「パオロ・ベア」が認めるだけあってスタイルも似ているのかと思いきや、キャラクターはかなり違っているのも面白いです。
若いうちは押し付けがましいほどのパワーと圧力を感じるベアに対して非常にエレガントで綺麗なつくりのアンターノといった感じでしょうか。
特に代表作である「サグランティーノ・ディ・モンテファルコ」は荒々しい側面を持つサグランティーノ種のブドウを使用しながら、ミネラル感を主体に本当に綺麗にまとめ上げています。
サグランティーノは、まだまだ若いので数年熟成させてからが本領発揮といったところですが、今飲むのなら、是非数日かけて飲んでみてください。
開けてから2日目くらいになるとかなり味が出てきます。
いま飲んで美味しいのは「ロッソ・ディ・モンテファルコ」。
サンジョヴェーゼが主体のこのワインは、やはり非常に洗練されています、程よい旨味と、飲み心地の良さは本当に素晴らしいです!
「濃くて、強すぎる」というイメージから完全にかけ離れた素晴らしいアンターノのモンテファルコ!
イタリアワインファンだけではなく、是非、自然派ワイン好きの方にもチャレンジしていただきたいワインです。
このワイナリーの歴史は、30年前にアンターノ家がモンテファルコの隣町、ベヴァーニャ(サグランティーノ・ディ・モンテファルコDOCG に指定される5地域のうちのひとつ)に7ヘクタールの農地を購入したことによって始まります。
10年前からひとりで醸造を手がける息子のフランチェスコ・アンターノは、環境問題に興味を持ったのがきっかけで、無農薬農法を実践。
ちょうど当時はイタリア国内でサグランティーノ種が注目されはじめたばかりの頃で、古くからある造り手たちがブームにのって軒並みモダンなスタイルに醸造法を切り替えていくのを尻目に、彼はその若さにもかかわらずひたすら伝統的手法にこだわりつづけました。
温度管理やセレクション酵母などを使用せず自然のままセメントタンクで発酵、木樽での熟成、赤ワインにはフィルターをかけずにボトリングします。ボトル内での熟成もサグランティーノという荒々しい品種には非常に重要なプロセスだと彼は強調します。結果、彼の手で醸されるワインは、腰の強いサグランティーノとしなやかなモンテファルコ・ロッソ、ともにブドウと土地の個性を強烈に映し出すようなイタリア土着品種ならではの味わいとなっています。