産地:フランス、アルザス 品種:シャルドネ 60%、オーセロワ 40%
すっきりとしたレモンのような柑橘系の果実味と透明感のある酸味。豊かでスムースな泡と鉱物的なミネラル、そしてほのかに感じるハチミツのようなニュアンス。ナチュラルなワインですがとてもきれいな味わいです。
<インポーター資料より>
アルザスではおなじみの「原酒となるワイン+翌年のモスト(ブドウ搾汁)」で瓶内二次発酵されて造るクレ
マン ダルザスは、スパークリングワインの造り方としてもっとも好みのスタイルで、ペティアンのような抜栓
してみないと仕上がりがわからないギャンブル感もなく、シャンパーニュ他の糖分・酵母添加によって生まれ
る力強い泡立ちが、繊細なニュアンスをマスクしてしまうこともない、ピュアで生き生きとした味わいが魅力
です。
ドメーヌ フィッシュバックのクレマンは、品種がシャルドネとオーセロワということもあり、いわばブラン
ド ブランで、爽快さとキレのよい飲み口、余韻の柔らかな果実味が魅力です。
飲み飽きることもなく、飲み疲れることもない。
アペリティフから前菜、魚料理とどんなお料理にも相性良く寄り添ってくれるワインです。
使用しているブドウはビオロジックによる栽培で、瓶内二次発酵に際しての糖分添加も酵母添加も行わずに造
られたスパークリングワインです。
酸化防止剤(亜硫酸塩)に関しては若干量添加されています。
また、抜栓後も長く安定した味わいを楽しませてくれるのも特徴です。
今回のロットは果実味がシャープな印象。と言っても痩せているわけでなく、より成熟しているという印象で
す。フルーティーさは控えめで、繊細でキレの良い味わいです。二次発酵も含め酵母も糖分も添加していませ
んが、このワインだけ酸化防止剤(亜硫酸塩)を少量添加しています。
以前とても人気のあったドメーヌ フィッシュバックのミュスカですが、その後しばらく収量の関係でリリース
がなく、今回待望のリリース。
<インポーター資料より>
フランスとドイツの国境のワイン産地、アルザス。
この地理的要因が、特徴的なワインを生み出し、また特徴的な文化も育んでいます。
個人的には、ちょっと保守的な人が多いのかな?という印象もありますが、それは実直で強い信念を持ってい
るというのと裏表でもあったりします。
そんなアルザスにあっても、若い世代はまっすぐと次の未来を築こうとしていると感じます。
ドメーヌ フィッシュバックのジャン ドレフュスもそんな若者の一人です。
家族や地域の伝統としてのワイン造りを尊重しつつ、これからやってくる破滅的な環境の変化に真正面から対
峙する強さがあります。
フランスのワイン産地としては、高めの緯度(北)に位置するアルザスでも、ここ数年は熱波続きです。植物
や大地へのストレスは大きく、それを癒やすタイミングもありません。
だからこそ環境保全型農業が重要であるし、そうした産品を支持してくれるコミュニティ作りが重要です。
記録的な熱波となった 2023 年の夏にジャンを訪ねた時、ファーストヴィンテージの時からの付き合いでした
が、この訪問で、はじめて知ったことがありました。
それは、彼が毎夏、自分の村で大きなワインと音楽のフェスティバル PINOT&SONO を主催していることで
す。
トレンハイムは人口 600 人ほどの小さな村です。ここに 1000 人を超える人が、フェスティバルの際には訪れ
るのだと言います。
この PINOT&SONO というお祭りですが、ピノ ノワールをはじめとするブドウ品種を想起させる PINOT と音
響機器や音から転じて DJ 音楽を意味する SONO の組み合わせが名前になっており、地域の若者たちがナチュ
ラル ワイン片手に飲んで踊ってという楽しそうなイベントです。
もちろん、楽しいだけでない目的も主催するジャンたちにはあったりします。
このイベントは、自分たちがどんな人物で、どんなことを考え、どんな仕事に取り組んでいるのか、地域の人
に理解してもらう取り組みでもあるのです。
オンラインが発達した現代では、地域やリアルのコミュニケーションは相対的に減少します。そんな状況のな
かでは、自分が何者であるのかを積極的に開示しなければ、その取り組み(例えば環境保全型の農業をしてワ
イン造りをしている)などは伝わりません。
未来を変える、社会を変えていくのには一人の力ではできませんし、多くの人の理解と共感が必要です。
だか
らこそ、お互いがどんな人間であるかを知り合う場としても、このお祭りが重要なのです。
be a good friend の造り手たちには、同様の取り組みをしている造り手が多くいます。
リムーザンに移住したグザヴィエ マルシェなんかも地元の人たちに開放したお祭りを催して、自分たちの取り
組みを紹介しています。
彼らの姿を見て、私もこうしたコミュニケーションを深める場を用意しないとな...とプロジェクトリストが、
またひとつ増えたのでした。