ピノムニエ100%のシャンパーニュ。まっすぐ伸びやかなミネラルと温かみがあり、複雑な奥行きを備えた果実味。熟成により混然一体となっています。
<輸入元様資料より>
鮮やかな果実味がひしめくピノ・ムニエの堂々たる風格が現れるシャンパーニュです。偉大なセロスのスタイルに通じるピュアで繊細な味わいと男性的なボディと骨格を持ち合わせています。ラ・クロズリーという名前は語源的には外界から隔絶したい、そして自分たちの違いをはっきりさせたいという意思を表しています。それでもわたしたちも、取り巻かれているシャンパーニュの状況からまったく影響を受けないではいられないのです。
ランスの北西8キロに位置するグー村は、モンターニュ・ド・ランス地区ひいてはシャンパーニュ地方で最も北に位置している。道を1本隔てると、シャンパーニュのAOCが取れず、ヴァン・ド・ターブルしか造れない北限の畑である。この村は二つの丘に挟まれ独自のクリマが備わっている。グー村にあるプレヴォーの畑は、記録によると1900年代にすでにブドウが栽培されていたそうで、彼はこの畑の名をグー村近くにある修道院(レ・ベギーヌ派)の名からとっている。
アヴィーズにある醸造学校で学んだプレヴォーは、1997年にジャック・セロスのオーナー兼ワインメーカーであるアンセルムを訪ねる。そこで品種、土壌を保証され、自分のセラーを持っていなかったプレヴォーはセロスのセラーで98年、99年ヴィンテッジを造った。用いられる品種は唯一、ピノ・ムニエ。1998年が彼のファースト・ヴィンテッジとなる。除草剤は使わず、農薬や化学肥料ももちろん使わない。土を踏み固めてしまう通常のトラクターも使用せず、「ブドウの要求を助けるだけ」の自然の力を重んじたワイン造りを行っている。
出会い:プレヴォーとの出会いもまた、めったにない幸運な偶然のたまものでした。このように優れた造り手とそのワインを、いつもご紹介できる幸せをつくづく感じています。ジャーク・セロスのセラーを毎年訪ねていますが、2000年11月にアンセルム・セロスから「きのう初めてデゴルジュマンした、ファースト・リリースのシャンパーニュがある。あなたが、世界中で私たち以外に最初にテイスティングする人だ」と、傍らのジェローム・プレヴォーとともに彼のピノ・ムニエ100%のシャンパーニュ(1998年ヴィンテージ)を紹介されました。セロスのセラーの片隅で10樽のみささやかに造られたシャンパーニュは、偉大なセロスに通じるスタイルを持ち、その場で取引を始める決意を固めました。