品種:グルナッシュ 80% サンソー 20% 産地:フランス コートデュローヌ
【ワインについて:輸入元様資料より】
南向きの砂・石灰岩・泥灰土土壌で育つ高樹齢のグルナッシュとサ ンソーを全房でス
テンレスタンクでマセラシオンカルボニック後プ レス、ステンレスタンクで発酵・熟
成しました。うっすら濁ったオレン ジガーネット色、りんごのアロマ、クリスピーな
タッチで瑞々しく拡が るエキス感、リンゴのタンニンの存在感がアフターに感じられ
ます。
進化を遂げる二コラ・ルノーが無添加醸造で奏でるキュヴェの数々
【ワイナリーについて:輸入元様資料より】
2010年6月 ローヌ地方タベル近郊に現地で注目の若手生産者を訪問。
ル・
クロ・デ・グリヨンのニコラ・ルノーは「9歳のとき、シャトーヌフ・デュ・パプで行われた
試飲会が全ての始まりでした。」と語りかけました。大人が集い、ワインを囲んで社
交するその輝かしい世界を子供ながらに体験し、知らぬ間にワインの魅力に誘惑
されその虜になっていました。
しかし彼の家族や親戚にはワイン関係者などいるは
ずもなく、この世界に憧れを持ったまま時は流れていきました。興味があった歴史
と地理を学ぶのに集中し、教師の道を選びました。しかしローマ時代の歴史や地
形測量など、自然とワインへと繋がっていくものばかり・・・大学の休みにカーブで働
き、暇があれば醸造家を訪ね、自学でワインを学びアマチュア用の試飲コンクール
に参加するなどワインを趣味として割り切っていたニコラですが、ある日、やはりワイ
ン生産者になる夢を捨てきれずにいる自分に気付いてしまったのです。
2005年ついに第一歩を踏み出したニコラ。教師を辞め、自分の知識、そして
コート・デュ・ローヌで友人になった生産者を頼りに、ワインの道へ進むことを決めま
した。
2006年3月、最も尊敬するジャン・ポール・ドメン(ドメーヌ・ヴィルランベール・
ジュリアン)の下で働き始め、ラングロールらとの交流を深めていきました。
2007年、
祖父から受け継いだ土地を売り、ロゼの銘醸地タヴェルから南西6kmに位置する
ロシュフォール・デュ・ガールに4.5haの畑を購入しました。同年8月にはジャン・ポー
ルの元を離れ自分のドメーヌを設立。小さな区画にいくつもの品種が混じる「コン
プランテ(混植)」といわれる畑は10年近く放置され野生化していたため「そんな畑
を買うなんて頭がおかしいんじゃないのか」と何度となく言われたといいます。
ビオロ
ジック栽培も昔ながらの地主さんたちには理解し難いようですが、「クレイジーだと
思われても自分が正しいとおもうことはやり通す」とニコラは自分が選んだやり方を
断固として変えず、ビオロジック栽培を貫き通しています。
彼の目的は醸造家になり、個人のカーブを持つこと。しかしニコラはカーブを持つ前にまず「醸造能力」そして「テロワールのポテンシャル」を確かめる
必要があることを十分に理解していました。
2007年9月、彼は自分の家のガレージをカーブへと建て直し(15m² !)、20hlだけ醸造してみました。ロー
ヌ地方のdur(固い、重い)なワインを好まないニコラのセンスは繊細で、結果は思っていた以上に素晴らしい出来栄え。自分自身も大いに納得し、
これを機にル・クロ・デ・グリヨンが本格的にスタートすることとなりました。
多岐に渡る品種が渾然と鬩ぎ合う畑は43区画に分かれ、「品種によって熟す
タイミングはもちろん違うけれど、ブドウの樹1本の中でも日の照りや風の抜け方が違う、まさにミクロクリマなんだ。だからブドウの個性ごとに収穫するこ
とができ自然とバランスが取れる」と言います。砂地が多い区画は馬で耕し、樹齢の高い区画は微生物の働きをかえって悪くしてしまう為あまり耕し
過ぎないようにするなど畑によってそれぞれの手当てを行っています。そのためブドウがとても良い状態で収穫され、そのポテンシャルの高さがワインの
味わいに反映されているのです。良く選果した完熟したブドウは自生酵母のみで自然発酵、ステンレスタンクでシュールリー熟成後、無濾過、SO2
無添加もしくはごく少量を添加し瓶詰めされます。
地質学を極めたニコラならではの畑と真摯に向き合う職人気質な姿が今でも目に焼きついています。是非ご賞味いただき体感して下さい。