ヴィニョーブル ドゥ ジェイプルー Vignoble de Jape-Loup
●詳細 歴史
Wine Story
コート デュ ローヌ南部、アヴィニョンから北に約45km。ローヌ川の右岸にある人口約1,200人のコミュー
ン、サン=タンレクサンドルからさらに車で約5分ほど西に行った自然に囲まれた場所で異色の経歴を持つ
2人が始めたドメーヌです。
ドメーヌを運営するのは農地の開発 管理、農業機械の開発、水資源の管理、環境保全など、農業生産
に関わる様々な分野で工学的なアプローチで研究や開発を行う農業工学を修めた後に、シャトー ヌフ
デュ パプのワイナリーでワイン作りを学んだデイヴィドと、ベルギー出身で会計と人材管理を大学で修めた
セドックが出会い、耕作放棄をされていたこの場所を探し出し土地と葡萄畑をよみがえらせるところからこ
のドメーヌの歴史は始まります。
彼らが選んだこの土地はもともと1900年初めから葡萄畑とワイン作りをしていた場所であるだけではなく
1998年までオーガニック栽培を行っていましたが、2017年までの19年間は誰も管理を行わず見放され
ていました。自然環境に寄り添ったワイン作りをしたいと土地を探していたデイヴィッドがこの土地を引継
ぎ、荒れ果てていた葡萄畑と土地を自らの手で整え、収穫を再開し2019年に最初のワインをリリース。
≪畑 醸造≫
18世紀までは多くのオオカミが住んでいたと言われ、森に囲まれ周囲からは隔離された彼らが所有する
土地はトータル11h。そのうち葡萄畑は約6.5ヘクタールです。栽培している葡萄品種はシラー、グルナッ
シュ ノワール、カリニャン、サンソーの黒葡萄を中心にクレレット、グルナッシュ ブラン、マルサンヌ、ヴィオ
ニエの白葡萄も栽培し中には樹齢100年を越える古木もあります。また、葡萄だけではなく、アプリコットや
ピスタチオ、アーモンド、オリーブなども植樹しています。
フランス南東部に吹く強い北風=ミストラルの影響を受ける場所で、風通りを良くすることでカビなどの病気
にかからないように、葡萄樹の下部分に葡萄房を付けないような仕立て行っています。
1900年初めからオーガニック栽培をしていた恵まれた土壌はそのままに、2017年からはビオディナミを
実践し2024ヴィンテージからはデメターの認証を受けました。自分たちの理想とする自然環境の整備と葡
萄栽培、そしてワイン作りを少しずつ、そして着実に実現している、これからの動きに目が離せない生産者
です。"