初めて飲んだときのその衝撃は今も忘れることができません。
しっかりとした個性があるのに、スルスルと飲めてしまう親しみやすさと柔らかさ。
当たり一辺倒の分かりやすい美味しさではなく、隙間からじわじわ滲み出てくるような滋味深いエキス感と圧倒的なエネルギーに満ちた味わい。
聞けばスロヴァキアのワインとのこと。一昔前のイメージでは、あか抜けない、没個性的なワインが多くてとくに手を出さなくてもいい産地だと思ってましたが、いやいやいや見事にその思い込みを覆されました。ぜひお試しください!きっと貴方も虜になります(^^)
<輸入元様資料より:ワインについて>
ぶどう品種:ピノ・グリ100%
従来の”ピノテ”が進化したキュヴェで、大地のピノグリという意味がある。全房で10日間醸しによる濁った淡いオレンジ色、充実したオレンジ柑橘風味。しっかりとした酸と共にヴァレンシアオレンジが炸裂する!次いで果皮の苦みをほんのり感じ、飲み飽きしない美味しさ満載。
<輸入元様資料より:ワイナリーについて>
スロヴァキアワインといっても、殆どの方は???に違いあるまい。
事実、私たちはスロヴァキアに関する知識は殆ど持ち合わせていない。しかし、出会っ てしまったのだ!何というピュアな透明感ある味わいか。 オレンジワインは、更に奥深さが加わり、稀有な味わいに本当に驚いてしまった!
フランスとスペ イン以外のワインを輸入するなど全く考えていなかったにも拘らず、試飲しながらオーナーの娘カタリナの話を伺っているうちに、これは何としても日本の皆様にお伝えしなければならないという使命感が沸々と込み上げてきたのだった。
スロヴァキアに於けるワイン造りの歴史は、2000年前にも遡るという。このワイナリー”スロボドネ”は、先祖が1912年にゼミアンスケ・サディの土地を買い、 農場を始めたのが初まり。ぶどうの他にも森林もあり、小麦や大麦、タバコなどを300haの土地で栽培していた。当時は、ヨーロッパで最大のタバコ乾燥場 を持つほどだった。1920-30年代にはワインもかなり生産し、現在のチェコ共和国の首都プラハでかなり飲まれており、”3人のボクサーへ”Vers les Trois Boxeursというブランドはかなり有名だった。第2次世界大戦時、共産主義者によりこの農園は接収されてしまい、以降廃れてしまった。祖母が古い醸造所で昔書かれた農場の資料を発見したのを機に、1992年両親は廃墟のように廃れたこの農場を復元することを決意した。
1995年、ようやく荒廃したぶどう畑 の再興に着手し、2010年には初めて自分たちのワインを市場にリリースするに至った。彼らの目的は、スロボドネを昔のように再興し、ゼミアンスケ・サディ の土地の特徴を表現する高品質なワインを造ることだ。 土地の特徴を表現する手法として、自然と白ぶどうを醸すオレンジワインやぶどうの植わる土から造ったアンフォラを用いた醸造が生まれた。 オレンジワインと赤ワインの醸造には亜硫酸も一切使用せず、瓶詰め時僅かに添加するのみ。
彼らの昔の栄 光を取り戻すワイン造りはまだ始まったばかりに過ぎず、今後更に素晴らしいワインを生み出してくれるに違いない!