生産地：南アフリカ／ケープ・タウン　品種：サンソー 92％、シラー 8％ （ラベルにはサンソーと表示／いずれも同じ畑）

●ワインについて
【土壌】風化した花崗岩　　【植樹】1980年　　【全房使用率】50％
【発酵】2週間フードル樽にて果皮と共に、野生酵母による自然醗酵
【熟成】フードル樽、500L樽、アンフォラにて12カ月間
【キュヴェ】
若くして亡くなってしまったダンカンの親友のヴィニュロンに捧げるワインです。
南アフリカで最良のサンソーの畑の一つと言われている畑で、この友人が生まれた時に植えられた古樹のサンソーを用いたスペシャルキュヴェです。
生前彼は長年に渡り、この地のテロワールを慈しみながらブドウ樹を献身的に育んできました。ダンカンはこの素晴らしい畑に彼の魂がこれからも永遠に生き続けることを願って畑を引き継ぎ、彼への最大の愛とオマージュを 込めてリリースしています。
ネーミングとラベルのモチーフには、初めてダンカンが彼の畑へ向かった時、なかなかたどり着けずに彼に電話をしたら「いいからその”XX”電線を辿って来い！」と言われて向かったという懐かしい思い出が込められています。

【テイスティングノート】
土壌に恵まれた古樹のサンソーが織りなす香りは深く濃厚、非常にピュアで複雑なアロマは、イチゴ、サクランボ、バラの花びらやスミレなどの香りが幾重にも重なります。暖かかった今ヴィンテージは、特にこれらが質感と濃厚さを伴って前面に表現されたワインとなりました。古樹はしっかり暑さに耐え、十分な凝縮感と土壌由来のフレッシュさを保ち豊富な果実を実らせてくれました。
今飲んでも美味しいワインですが、10年は熟成可能です。

【2021年ヴィンテージ byダンカン・サヴェージ氏】
これぞ南アフリカ、と言えるヴィンテージです。ブドウの生育期は熱波に悩まされることもなく穏やかな天候が続き、断続的な雨が樹々を良好な状態に保ってくれました。 クリスタルのようにピュアで、まるでヨーロッパ的な雰囲気を感じさせてくれるワインの仕上がりです