新しいナチュラルワインの産地としての「ポルトガル」の現状と可能性。
およそ100種類をティスティングしたフジマルスタッフが選りすぐったお勧め4本です!

<グアポス ワイン プロジェクト/アルディナ ローレイロ300 ヴィーニョヴェルデ(白)>
産地:ヴィーニョ・ヴェルデ 品種:ローレイロ100%
二人とも15年以上にわたりポルトガルでワイン造りに従事してきました。そんな二人が高品質でユニークなワインを造る為、2016年にこの新しいブランドを設立しました。
品種名の由来通りローレルのようなハーブのニュアンスと、鉱物的な旨味がぎっしり詰まった酸味と果実味。価格にびっくりな1本です。
<エスポラン / 2018 コリェイタ ホワイト (白)>
産地:アレンテージョ 品種:アンタン・ヴァズ、ヴィオジーニョ、アルヴァリーニョ他
発展するワイン産地アレンテージョで中心的な役割を担うエスポラン。エスポランの敷地内には200を超える葡萄品種が試験栽培され、土地との相性や、今後の地球温暖化に備えた葡萄選択の研究が行われています。
クラシカル寄りの端正でエレガントな味わい。
程よく凝縮感のある柑橘系の果実味に。旨味がぎゅっと詰まったきれいな酸味があります。フレッシュながらふくよかでバランスが良いワインです。
<キンタ ド オリヴァル ダ ムルタ / 2019 セラ オカ ブランコ(オレンジ) >
産地:リスボン 品種:アリント50%、フェルナンピレス48%、モスカテルグラウド 2%
4世代にわたって発展してきたファミリー経営の伝統的な農業施設による1本。ナチュラルなワインとしてカテゴライズされることを好まない造り手のジョアンナさん。その姿勢が伝わるカテゴリーを超えて伝わる魅力的な味わい。
熟した金柑のようなオリエンタルな果実の香りに、鮮やかな酸味ときめ細かなタンニン。野菜出汁のような旨味。他国のワインではあまり感じたことのないバランスの味わいです。
<ヴィニョス アパート / 2020 モンダ(赤) >
産地:リスボン 品種:ティンタロリス、カステラオン
ワイン醸造学校に通う友人3人の論文プロジェクトとして発足した若くて新しいワイナリー。グラフィティ、パンクに影響を受けたという彼等らしいエチケットが異彩を放ちますが、味わいはいたって真面目。そのギャップに今を感じます。
ボジョレーのガメイのようなフルーティーかつ大地の力を感じる香りと、暖かい地域らしいドライハーブのニュアンス。ポルトガルのワインがこれからもっと面白くなりそうなことを予感するフレッシュ&エネルギッシュな味わいです。
ワインには簡単なコメントを入れたワインリストを同封しておきますので、参考になさってください。どうぞお楽しみに!!