産地:フランス、アルザス 品種:ピノ・ブラン 、リースリング 、ピノ・ノワール
今、注目を集めるアルザス地方最年少生産者。
手摘みで収穫したブドウを全房でソフトにゆっくりと圧搾し、全ての品種を一緒にフードル・アルザスシエンヌで野生酵母のみでブドウ以外には
何も加えず、SO2 も添加せず自然にアルコール発酵。マロ発酵も自然に実施する。
2021 年 2 月 25 日に MCR でティラージュして、瓶内二
次発酵。24 ヶ月のマチュラション・シュール・リーの後、2022 年 3 月 6 日にデゴルジュマン。SO2 は瓶詰め時もデゴルジュマンの際も無添
加。
ラベル表記はエクストラ・ブリュットになっていますが、ドザージュ・ゼロです。
2021 ヴィンテージの収穫日はピノ・ブランが 9/15、ピノ・ノワールが 9/16、リースリング 9/27。総生産量 7,400 本。
アルコール度数は 12.5 度。2024 年 1 月時点の SO2 トータルは 17mg /L。ガス圧 4.2 気圧。
【輸入元様資料より】
■生産者について:
ルイ・モーラーは 1996 年生まれ。
ポスト・ミレニアル世代のアルザスでも最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手の一人です。
ルイはルファックRouffach の醸造学校で BTS(醸造栽培上級技術者のディプロマ)を取得。在学中にマルク・クライデンヴァイ
スとドメーヌ・セルツ研修し、ビオロジック農法のワインへの影響の重要性を学びました。
高校卒業後はルカ・リー
フェル(当時カトリーヌ・リスが醸造所を間借りしてたドメーヌ)の下で1年半修行し、ヴァン・ナチュールについて
実践で学びました。
2016 年から実家のドメーヌに参画。当時わずか20歳ながら、家族のワインとは別に、自身
の名で3種類のヴァン・ナチュール(2016 ヴィンテージ)を醸造しました。
実家のドメーヌは長年ビオロジックで
ブドウ栽培を行っており、2009 年からはビオディナミも導入しているため、ルイはさらに先に進みたいと考え、
ブドウ以外には何も加えないヴァン・ナチュールの醸造(SO2 も無添加で、必要な場合に限り瓶詰め時に最低限
のみ添加する)に挑戦したのです。
ルイはドメーヌの三代目になりますが、ドメーヌの創始者である祖父母も両親
も彼の挑戦を強く後押ししてくれたそうです。その後、2018 ヴィンテージからは複数品種を混醸したヴァン・
ド・ソワフやピノ・グリをリースリングの果汁でマセラシオンしたキュヴェなど個性的なワインも造り始めました。ル
イは、カトリーヌ・リスやジャン・ピエール・リエッシュ(二人とも隣村のミッテルベルクハイムに住んでいます)、パト
リック・メイエと非常に仲が良く、頻繁に会ってワイン造りについての考えや哲学について意見交換をしています。
ラベルデザインは彼のガールフレンドがデザインしたものだそうです。
■醸造と環境について:
醸造に関しては、何よりもブドウを尊重することを大切にしています。
ワインがテロワールとその独創性を最大限
に表現できるように、人為的介入を最小限にしています。
ブドウは野生酵母で自発的に発酵され、スーティラージ
ュも必要な場合にしか行いません。SO2 も必要な場合に限り最低限添加するのみです。
ワインはアルザス伝統
のフードルで醸造されます。フードルでは大きな澱が樽の底に沈殿し、細かい澱が通常の樽よりも広がるという
利点があります。
ドメーヌのワインは全てエコサート、そして 2021 ヴィンテージからはデメテールの認証を受
けています。このように、ルイの実家のドメーヌのワインはビオディナミ栽培と人為的介入の少ない醸造で造られ
ていますが、カトリーヌ・リスやリエッシュ、パトリック・メイエなどとの交流で触発されたルイは、家業に参画した
2016 年から、それをさらに進めたヴァン・ナチュールの醸造(ブドウ以外に何も加えず醸造。SO2 も無添加。
必要な場合に限り瓶詰め時に最低限のみ添加)に挑戦することを決断したのです。
祖父母も両親も、ルイの挑戦
を後押してくれ、ルイはドメーヌの約 3 ヘクタールの区画の栽培の全てを委ねられ、自分の手で栽培したブドウ
から自分自身の名前でナチュラルワインを 2016 ヴィンテージから醸造しています。ルイのドメーヌは、マルク・
クライデンヴァイスの本拠 Andlau アンドローや、カトリーヌ・リスやジャン・ピエール・リエッシュが本拠を置く
Mittelbergheim ミッテルベルクハイム、オステルタグの本拠 Epfig エプフィグなどの村に隣り合わせていま
す。
ルイ・モーラーは、現在のアルザスで最もエキサイティングな場所に生まれた最新世代のヴァン・ナチュールの
造り手と言えます。